審査員総評
第2回目の今回、全体的に力強いものが増え、季節感も豊富になり、ご応募いただいた皆様の熱意を感じました。上位入選作品は個性的な着眼力から捉えられた作品になりました。土地の人の息づかいが届いてきたり、実際には目に見えないものが五感に訴えてきたりして、心に響いてきました。福井県の特徴的な農業景観美や特産農産物も大切にしたいので、それらも選考では意識をしました。美しい“農のある風景”を皆さんで見つけて残していけるように写真撮影を続けていっていただけたらうれしく思います。
最優秀賞
『棚田の春』
撮影者 江守 智加枝 撮影場所 大野市 撮影時期 令和3年4月 選評
圃場整備された水田と植えられた杉並木や桜並木に調和の美しさがある田園風景です。土地の人の手によって長い年月にわたり耕作されてきた様子が感じられます。目の前の風景を愛でられ、現代的な農風景を捉えた視点が優れています。
優秀賞
『畑のまつりだ』
撮影者 伊藤 邦夫 撮影場所 あわら市 撮影時期 平成30年5月10日 選評
植えたばかりの苗を守る肥料袋が並んでいて楽しい風景です。ビニール袋を撮影時に邪魔と思わないどころか、お祭りのように感じて写す撮影者の感性がとても素敵です。畑の様子からは耕作者の丁寧な作業が垣間見えるようです。
優秀賞
『収穫も間近』
撮影者 大谷 繁一 撮影場所 坂井市丸岡町東二ツ屋 撮影時期 令和3年8月20日 選評
虹が黄金色の田んぼの上に見事に架けられました。遠くには家並みが写っていて、人たちの平穏な暮らしを願う気持ちが感じられる作品です。ダブルレインボーは珍しい自然現象なのでとても素晴らしいシャッターチャンスです。
優秀賞
『早春の山里』
撮影者 知見 治 撮影場所 おおい町名田庄納田終 撮影時期 令和3年3月 選評
庭で農作物を作り暮らしている風景に心が温まります。雨上がりに霞む雰囲気も素敵です。豊かな恵みを運んでくれる水が家の周りを流れていますが、きっと昔から変わっていない風景だと感じられたので安らぎを覚えました。
入選
『田んぼと星空』
撮影者 加藤 英行 撮影場所 勝山市野向町 撮影時期 令和2年5月29日 入選
『収穫』
撮影者 伊部 寛二 撮影場所 大野市下郷 撮影時期 平成26年11月5日 入選
『田植え始まる』
撮影者 安木 武夫 撮影場所 福井市 撮影時期 令和3年4月 入選
『ビニールハウス』
撮影者 坂本 英継 撮影場所 大野市富田 撮影時期 令和3年2月1日 入選
『梅雨晴間』
撮影者 尾川 久雄 撮影場所 勝山市北郷町森川 撮影時期 令和3年5月23日 地域部門賞(福井)
『足羽川のたそがれ』
撮影者 山口 慶子 撮影場所 福井市 撮影時期 令和3年8月29日 地域部門賞(坂井)
『うちの田んぼに鶴が来た!』
撮影者 松村 俊幸 撮影場所 三国町米納津 撮影時期 令和4年1月21日 地域部門賞(奥越)
『秋色の田んぼ』
撮影者 野村 一郎 撮影場所 大野市牛ケ原 撮影時期 令和3年10月3日 地域部門賞(丹南)
『早朝の刈り取り』
撮影者 室田 曻 撮影場所 南越前町堂宮 撮影時期 令和元年7月9日 地域部門賞(嶺南)
『五五わけにチャレンジ』
撮影者 奥城 雄士 撮影場所 小浜市飯盛 撮影時期 令和3年10月4日